道志村には、数多くの「源頼朝伝説」があります。その一つが、道志川の支流室久保川の川底にある「的様」と呼ばれる一枚岩です。
頼朝は、現在の戸渡地区に大きな櫓を組み立て、一里(4km)先の標的に矢を放ったところ見事命中し、倒れた標的が川底の岩に的として残り、以後村人はこれを「的様」と呼ぶようになったとの伝説が残されています。
現在では、五穀豊穣と雨乞いの神様として、村人たちに親しまれています。
的様の下には「的様の滝」があります。毎年4月に行われる的様の祭礼では、壺滝の白砂の量によって、その年の作物の出来を占っています。